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イムノロック シードラウンドB総額1億400万円の資金調達完了のお知らせ

当社代表松田一敬が取締役CFOを務めるイムノロックがシードラウンドを行いました。

資金調達のリリースはこちら

 

当社は、ビフィズス菌の特性を利用した新規経口ワクチンプラットフォーム技術を有し、神戸大学発のベンチャー企業として2021年に設立されました。現在、経口のがん治療ワクチン(B440)と新型コロナウイルス予防ワクチン(BCOV332)の開発に取り組んでいます。B440の開発では、2023年1月から進行性尿路上皮がん患者を対象とした医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験)を神戸大学、広島大学および浜松医科大学の3施設で実施しています。近年、生体に本来備わるがん免疫を活性化する「がん免疫療法」の開発、実用化が急速に進んでいます。B440はがん免疫の主役である細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)を強力に誘導することが実験動物を用いた前臨床試験で確認されています。また、現在、代表的ながん免疫療法剤として普及している免疫チェックポイント阻害剤との併用による相乗効果も前臨床試験で確認しています。今回の増資によりB440の臨床開発を加速させ、世界初の経口でのがん免疫療法剤であるB440を1日でも早くがんに苦しむ患者様のもとに届けられるように社員一同一丸となって研究開発を進めてまいります。

ビフィズス菌を用いた経口ワクチン技術:

従来の経口ワクチンには、いかにして人体最大の免疫器官である腸管免疫系へ抗原タンパクをデリバリーするかという大きな問題点がありました。近年、腸内細菌と腸管免疫の密接な関係が明らかとなり、特にビフィズス菌等のある種の腸内細菌が腸管パイエル板の樹状細胞に取り込まれ、さらに樹状細胞を活性化していることがわかりました。

当社は様々な抗原タンパクをビフィズス菌表層に発現させる技術を用いて、革新的な経口ワクチンプラットフォームの開発に成功しました。

経口がん治療ワクチン(B440)の作用機序:

経口投与された B440 は腸管上皮中の M 細胞からパイエル板中の樹状細胞に取り込まれ腸間膜リンパ節に移動します、B440 が提示していた抗原タンパク(腫瘍抗原 WT1)は樹状細胞内で処理され、その断片が樹状細胞表層に抗原提示されます。この抗原提示樹状細胞がリンパ節内のリンパ球を活性化し、がん細胞を攻撃する細胞傷害性 T 細胞を誘導します。

  • 会社概要

株式会社イムノロック

住所:神戸市中央区楠町7-5-1

代表者:白川利朗(代表取締役 CEO)

資本金:181,200,000円(資本準備金含む)

 

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