2.82019
車事故、AIが過失判定 最短1週間で損保ジャパンージェネクストが技術提供
当社の出資先、ジェネクストの記事が日経に掲載されました。
ジェネクストは総務省i-チャレンジにおける当社の支援先です。
「記事より引用」
車事故、AIが過失判定 最短1週間で損保ジャパン
損害保険ジャパン日本興亜は自動車事故の過失割合を人工知能(AI)が自動算出するシステムを年内にも導入する。ドライブレコーダーで撮影した映像から交通事故の状況を再現。AIが過去の事故データや判例も踏まえて分析する。事故発生から保険金支払いまでの期間は従来の2カ月から最短で約1週間に短縮する。
自動車保険の契約者のうちドライブレコーダーを搭載している約10万台がサービス対象となる。映像解析サービスを手掛けるジェネクスト(横浜市)とシステムを共同開発する。
車同士が衝突した際の映像と全地球測位システム(GPS)のデータをもとに車両の動きや道路状況など事故を再現。AIが学習した過去の事故データと過失認定に関する判例を踏まえ、事故当事者の過失割合を導き出す。判定には速度違反の有無なども加味する。
これにより保険金の支払いが円滑になる。事故の過失判定は調査や示談交渉などに2カ月近くを要していたが1~2週間に短縮できるという。
交通事故の過失判定では調査員による現場の確認に加えて賠償交渉が発生する。これまでの当事者の聞き取りに頼った調査では記憶に左右され、過失の有無を見極めにくいケースも少なくなかった。データを駆使すれば客観的な証拠をもとに交渉を進めやすくなる。
事故データの分析によって運転手に安全運転を指南するなど、事故率の低減にも生かす。
損害保険各社は自動車保険の契約者向けにドライブレコーダーを貸し出し、事故対応に活用するサービスを強化している。データ分析に活用した過失判定も各社に広がる可能性が高い。
東京海上ホールディングスは過失判定の必要ない単独事故を対象にAIが車の損害を判断し、保険金を最短で即日に払うシステムを2020年をメドに導入する。三井住友海上火災保険はAIが即座に損害査定できる仕組みの実用化を目指している。
(引用終わり)