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株式会社スカイシーファーマに投資しました。

当社子会社であるSARR TECH RANCHがGPを務めるkizki1号投資事業有限責任組合(「kizkiファンド」)はこのたび株式会社スカイシーファーマに投資を行い、当社代表の松田一敬が取締役に就任しました。kizkiファンドはNEDOの認定VCであり、今回の投資は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 平成28 年度「研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援(STS)」 の交付決定を受けています。

株式会社スカイシーファーマは自閉症治療薬の開発並びに自閉症診断用キットの開発を手がける会社です。また本開発に絡み株式会社ジーンテクノサイエンス (東京証券取引所マザーズ上場 証券コード4584)と共同研究を行う予定です。

(スカイシーファーマ並びにジーンテクノサイエンスとの共同研究について)

1.共同研究開始の経緯

スカイシーファーマは、既に分娩促進剤などの医薬品として許認可されているオキシトシンが自閉症スペクトラム障害(以下、「ASD」)に有効であるという世界的な臨床実績に基づき、オキシトシンや オキシトシン誘導体を活用した ASD の診断・治療・研究ツールの事業化を目的に立ち上がったバイオベンチャーです。同社は、その事業化計画を立案し、独自の技術を持ち当該事業化に寄与できる研究 機関・大学・企業(当社含む)とチームを組成し、NEDO の当該支援制度に応募しておりましたが、 今般、その内容が認められ、採択決定に至ったものであります。

2.ジーンテクノサイエンスとの共同研究の内容及び目的

当該事業テーマの対象である ASD とは、主に対人関係における障害(社会性の障害)、コミュニ ケーションの障害(言語機能の発達障害)、イマジネーションの障害(こだわり行動と固執性)等 により社会的生活に困難を引き起こすといった症状をさし、その患者数は全人口の1%以上存在す るにも関わらず、未だ根本治療は確立されておりません。スカイシーファーマはこの障害のうち、 対人関係における障害の治療薬として有効性が期待されるオキシトシン誘導体に着目し、研究開発 を行っております。 このオキシトシンは生体内で容易に代謝・排泄されてしまう性質を持ち、ASD の治療薬としての活用が困難であることが創薬(モノづくり)に向けての大きな課題の一つとして挙がっています。そこでジーンテクノサイエンスはこの欠点を克服するために、当社の持つペプチド創薬技術を活用したいと考えております。また、当社が有するマイクロ RNA 及びエクソソームの技術を活用し、オキシトシンの脳内移行性を高める DDS(ドラッグデリバリーシステム(薬物輸送システム))の可能性を検討することも考えております。これらの当社の技術をとおし当該治療薬のモノづくりの根幹を担い、スカイシー ファーマの当該事業推進に貢献できるものと考えております。

 

 

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