お知らせ

8.12022

SARR近況報告-暑中お見舞い(令和4年8月1日号)

暑中お見舞い申し上げます。猛暑が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか?

ここ京都では、3年ぶりに祇園祭の宵山と山鉾巡業が行われ、また今月16日には五山送り火も開催といつもの京都の夏が戻ってきました。感染者数は増えていますが、海外とおなじようにwithコロナの中で経済活動も継続され、また早く鎖国状態からも脱却できればと思っています。

最近、リモート、デジタル、そしてメタバースという言葉をよく聞きますね。当社の活動もこの分野に密接に関係しています。一方、米国のインフレ対策による金利上昇、ロシアのウクライナ侵攻から株式市場は下落し、スタートアップの資金調達環境が厳しくなってきたことの影響も受けています。

当社の活動ですが、デジタル田園都市構想のなかで地域のDX(デジタルトランスフォーメーション)が声高に叫ばれています。当社代表松田一敬がCOOを務めるDigital Platformerはまさに自治体のコンパクトスマートシティにおける分散型デジタルIDとデジタル地域通貨を提供することをビジネスとしており、最近、地方出張が増えました。

一方、メロディは、感染した妊婦が遠隔で受診できるということで社会に貢献しています。さらに中東の大手商社ジャミール商事と提携し、またWHOの先進的医療デバイス7社の中の1社に選ばれる等、注目を集めています。
GENEXTはAI-contactにより業務上の運転手の事故予測・防止が実現し、交通事故ゼロに向けたロードマップを着実に前進しています。そして神戸大学発のイムノロック(SARR松田が取締役)は、経口がんワクチンの開発においてAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)からシーズC予算獲得、来年には医師主導治験に入る見込みです。

米国、イスラエル、インド、欧州で展開するVCであるBGVは、イスラエル・イノベーション庁のアクセラレーションプログラムに採択された環境アクセラレータNetZeroに中核メンバーとして参加、BGVのイスラエル代表がNetZeroのCEOに就任しました。今後、これまで以上にイスラエルの先端的技術スタートアップの情報を皆さんに提供できると思います。
もちろん、シリコンバレー、インド、欧州のスタートアップ情報も引き続き提供します。さらにAI当たり前の世の中にあって、AIによる差別や暴走を防ぐため、スタートアップや投資の世界にもAI Ethicsの概念を広めようとThe Ethical AI Governance Groupを立ち上げました。
SARR代表松田もメンバーになっていますが、世界中からスタートアップ、CVC、アカデミアメンバーなどが参加し、活動範囲を広げています。

例年同様、SMBC未来X、フェニクシー京都、NEDO-NEP、大阪商工会議所X-port、JAXA s-boosterにて、そして新たに東北グロースアクセラレータのメンター活動を行なっています。
地元京都では京都知恵産業創造の森「スマート社会事業」の審査員を複数務めるほか、KRP主催のHVC-KYOTO(ヘルスケア・ベンチャー・コンファレンス、7/5開催)をサポートしています。HVC-KYOTOは年々進化し、スタートアップのレベルも上がり、協賛企業も充実、マッチング機能が向上しました。

本日の内容
1. JC協力SIHビジネスコンテスト2022アジア・太平洋大会(予選)にて最優秀賞
2. コンパクトスマートシティのモデル事業である豊能町で分散型デジタルID”MyDID”を開始
3. メロディの医療機器が世界保健機関(WHO)の「Compendium(推奨機器要覧)」に掲載される
4. 交通事故防止のGENEXT、アルコールチェック代行サービスを9月1日より提供開始
5. SDGsが追い風、まったく新しいエアコン開発のGF技研がホームページ更新
6. 日経テクノロジー・ロードマップ全産業編2023−2032(11月発刊予定)の「ブロックチェーン」、医療・食農編2023−2032(3月発刊予定)の「ゲノムビジネス」を執筆予定
7. 大阪スマートシティパートナーズフォーラムのコーディネータに就任(プロジェクト名:「メタバースでの観光推進やデジタル商品券・ポイント発行・利用・管理・サービス等)
8. BGVがイスラエル・イノベーション庁のアクセラレーションプログラムに採択されたアクセラレータNetZeroに中核メンバーとして参加
9. BGVがESG及びAIガバナンスに関し投資家の観点から考えるESGs/AI EthicsコミュニティをINSEADと協力しローンチ

(内容の説明)
1.JC協力SIHビジネスコンテスト2022アジア・太平洋大会(予選)
「JC協力SIHビジネスコンテスト2022アジア・太平洋大会(予選)と次世代が地域メタバースでつくるデジタル田園都市ワークショップ(5/28開催)」に参加し、Digital Platformerが最優秀賞を受賞いたしました。ピッチの審査は数多く経験、また支援先の受賞を報告することも多いですが、自分がピッチして審査された経験は数少なく、優勝したのは多分初めてです。

2. Digital Platformer(”DP”)、大阪府豊能町で日本初分散型ID(DID)の商用サービス開始
日本をスマートシティ先進国にすることを目的に発足したコンパクトスマートシティ協議会(CSPFC)は、デジタル先進国エストニアの電子データ共有システム「X-Road」をモデルに、データ連携基盤のサービスを提供し、自治体のスマートシティの維持につながる取り組みをしています。
そのCSPFCの社会実装・実証に選ばれた大阪府「豊能町」では、14にカテゴリーを分けサービス・データ連携を目指しています。DPはその中の「買い物困難者支援サービス」「インターン・旅行による間接住民を増やすサービス」また「地域通貨による地域経済活性化サービス」の3つの分野にて技術提供をし、豊能町のスマートシティ・地域経済活性化に貢献していきます。
今回、商用サービス日本初となる分散型ID「MyDID」は、OZ1社が提供する「Personal-Link」とOpen ID Connectで接続することによりDIDを自動生成します。
生成されたDIDはスマホ内に格納され、デジタル商品券利用時に活用する「とよのんウォレット」はじめ、将来的にはイベント情報や健康管理など機能が搭載された総合アプリ「とよのんコンシェルジュ」とも連携し、行政から個人が町内で利用するサービス全てにおい「MyDID」での管理を可能とします。
さらにその先には様々な企業が発行しているIDとの連携を目指し、「スマホに入れて持ち歩く、新しい時代の身分証明書」としてサービスを全国展開すべく活動していきます。

3. メロディの医療機器が世界保健機関(WHO)の「Compendium(推奨機器要覧)」に掲載されました。
メロディ・インターナショナルのIoT型モバイル胎児モニターが、WHOによる低資源環境における新たな革新的な医療技術を紹介する、推奨機器要覧に掲載されました。流通している医療機器の中では世界で7つが選ばれ、メロディのiCTGはその中の1つに入りました。日本の医療機器スタートアップとしては画期的です。この掲載を契機に、中東、アフリカはじめ世界各国に展開していきます。

前回の師走の報告で「千葉県で発生したコロナ感染妊婦の問題に関しその対策として、感染した妊婦さんにメロディのiCTGを用いて遠隔モニタリングが開始されました」と書きましたが、その実践状況がニュース(動画あり)になりました。是非ご覧ください
「妊娠後半のコロナ感染で早産率が約3倍に」急増する“コロナ妊婦”を救う遠隔」 

4, 交通事故防止のGENEXT、アルコールチェック代行サービスを9月1日より提供開始
交通安全事業を手掛けるジェネクスト株式会社(横浜市港北区、代表取締役:笠原一)は、企業向け運行管理アプリ「AI-Contact(アイ・コンタクト)」の付随サービスとして、「アルコールチェック代行サービス」を2022年9月1日より提供開始します。

GENEXTはGPSや準天頂衛星みちびきと道路標識等の制限情報のデータを組み合わせ、誤差の少ない位置情報、運行情報をデータ化することができます。AI-Contactでは無償で企業向け運行管理を行なっており、さらに有料版ではドライバーの交通違反の有無、そして違反の可能性の高い箇所でのアラートなどの機能を提供しています。
営業車両を多く抱える企業にとっては交通事故防止、事故による営業停止や風評被害の防止、保険料の減額、適切な労働者管理等のメリットがあります。下記の事例も参照してください。

顧客インタビュー:1年で自動車保険料を30%削減達成! 道交法遵守の徹底で大幅コスト減!!

5. SDGsが追い風、まったく新しいエアコン開発のGF技研がホームページ更新
冷媒不要、冷涼な排気、消費電力1/2、換気可能なエアコンを開発するGF技研がホームページ更新。既存システムの置き換えは難しいと言われてきましたが、昨今のESGs、カーボンゼロの流れの中で同社への注目が高まってきました。同社の梅津社長は東芝が開発したインバータエアコンにおける開発の中核メンバー。
次は環境に優しいエアコンの開発を目指します。すでにスポットクーラーの分野では実用化され、今後、倉庫、工場、畜舎等での展開が期待されます。

6. 日経テクノロジー・ロードマップ全産業編2023−2032(11月発刊予定)の「ブロックチェーン」、医療・食農編2023−2032(
3月発刊予定)の「ゲノムビジネス」を執筆します。
(昨年の執筆)12章 金融 – 2 ブロックチェーン

7. 大阪スマートシティパートナーズフォーラムのコーディネータになりました。
2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会」アドバイザーに加え、6月より大阪スマートシティパートナーズフォーラムのコーディネータになりました。大阪、関西のスマート化に貢献していきたいと思います。
プロジェクト名 :「メタバースでの観光推進やデジタル商品券・ポイント発行・利用・管理・サービス等( Digital Platformer株式会社)」
大阪スマートシティパートナーズフォーラム

8. BGV、NetZeroVenturesに中核メンバーとして参加
米国、イスラエル、インド、欧州で展開するVCであるBGVは、イスラエル・イノベーション庁のアクセラレーションプログラムに採択された環境アクセラレータNetZero Venturesに中核メンバーとして参加、BGVのイスラエル代表がNetZeroのCEOに就任しました。今後、これまで以上にイスラエルの先端的技術スタートアップの情報を皆さんに提供できると思います。

9. BGV、ESG及びAIガバナンスに関し投資家の観点から考えるESGs/AI EthicsコミュニティをINSEADと協力しローンチ
ESGs(特に環境、社会、ガバナンス)がそしてAI当たり前の世の中にあって、AIによる差別や暴走のリスクマネジメントはできているか、スタートアップや投資の世界にもESGs&AI Ethicsの概念を広めようと、The Ethical AI Governance Groupを立ち上げました。
この分野の専門家であるザイスバーガーINSEAD教授が参加しています。SARR代表松田もメンバーになっていますが、世界中からスタートアップ、CVC、アカデミアメンバーなどが参加し、活動範囲を広げています。

今月の近況報告は以上です。
ご質問、ご意見お待ちしています。

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