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第6回事業創出サロン【テーマ:IT】

今回は「イベントシークエンサー」をテーマにしました。ライフサイエンスの実験(遺伝子解析、iPS細胞の培養等)で、 同じプロトコールで実験しているのに同じようなデータが出ない、よくよく考えると1つ工程を忘れた、 その時の温度や湿度や紫外線が違っていたから結果が違うのでは? などという経験はよくあると思います。
またNATURE誌2011/2/17号コラムによれば、マーケティングや食事療法の調査で、 「何を昨日食べたか?」「どこに行ったか?」という質問の答えを事実と比べてみると食べたものの15%を忘れ、 食べたと思ったものの30%が架空だったという実験データがあり、 こうした実験経過、人間の行動パターンへの環境曝露(エクスポゾーム)をタブレット端末、センサー、 GPSなどを通じて計測・把握することは実験の精度を上げるうえでも、 テーラーメード医療や予防医療、マーケティングや行動心理学の観点からも非常に重要だと言われています。センサー技術、ネットワークシステムの進歩でこれまでに比べてたくさんの情報収集(計測)が簡易迅速にできるようになりました。そこで、この「イベントシークエンサー」を話題として取り上げ、議論を深めました。

開催日時 平成23年6月9日(木) 10:00~12:00
開催場所 京都リサーチパーク 東地区1号館2階 サイエンスセンタークラブ
講演者 木村 光範氏
(株式会社トランス・ニュー・テクノロジー 代表取締役 )
テーマ 「イベントシークエンサーを活用した実験レベルの向上」
「エクスポゾーム(環境曝露)の計測と人の行動パターンの理解」

【講師ご略歴】

木村 光範氏(株式会社トランス・ニュー・テクノロジー代表)
1997年 電気通信大学大学院在学中、株式会社トランス・ニュー・テクノロジー(以下TNT)設立に参画、同社取締就任
1999年 電気通史大学大学院通信学研究電子情報学専攻、博士前期課程修了修士(工学)経営システム工学講座にて、専門は品質管理・信頼性安全性工学
2002年 TNT代表取締役就任(現在)
2004年 TVT子会社としてTNTを設立、同社代表取締役就任(現在、現㈱セキュアTNT)
2009年 合同会社レミー設立、同社代表社員就任(現在)。輸出入業務、新規事業開拓、産学官連携コンサルティングを主に行う個人会社として業務開始

【所属学会】  (社)日本品質管理学会、(社)日本経営工学会
【専門技術】  ネットワーク技術、数値計算、金融工学、データ処理、セキュリティ

【講演内容】

「イベントシークエンサー・システム」に関する基本的な考え方と、その応用についての話題提供を行う。本システムは、タブレット型端末(タッチパネル型」において、実験のプロトコールを時系列順位表示し、プロトコールを進めるごとにタッチパネルに触れると、その時刻と、その時刻におけるセンサー等からの各種データ、入力値データなどをサーバーに送信する。実験終了後の収量等、実験を評価する指標を最後に入力することで、実験の成果を向上させる指標を見つけ出し、実験プロトコールの精度向上を行い、結果として、工業化に向けて前進させることを目的とする。
本システムの基本的な考え方は「イベントシークエンサー」の国際特許(※1)に基づいたものである。
※1(WO/2005/073890)EVENT SEQUENCER  目的となる値が、どのような要因で影響されるのかを知れば、さまざまな改善を効果的に行うことができるようになる。
また、一般向けのアプリケーションとして公開し、個人の体調管理に活かすためのツールにしていくことを検討することが可能となる。テーラーエイド・ヘルスケアへの応用可能性についても議論を行う。この考え方はNATURE誌等で紹介されているエクスポゾームの計測やデータロガー等による情報収集を商品開発、マーケティング等に応用する取り組みとも関連する。

 

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