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シリコンバレー訪問記

2011/8/5-11までシリコンバレーに行ってきました。

その時の雑感です。

Tanabataイベント
Plug&Playの七夕イベント、日本と海外合わせて30社以上のエレベータピッチ。日本勢はまだまだピッチが下手。自分が誰か、自分の強みは何か、自分が何を売り込みたいか、相手とって何がメリットがあるか、説明できてないからすごく損をする。でもこれは練習すればなんとかなる。大事なのは、たくさんの起業家がチャレンジしてこちらでプレゼンすることだ。サンブリッジの尽力に感謝です。

TANABATAイベントのサイト

NAPAとHalfMoonBay
NAPAにやってきました。走れど走れど続くぶどう畑とお洒落なワイナリー。昔や安かろう悪かろうだったNAPAワインのブランドイメージをここまで築き上げた人々には感服します。ワインツーリズムのお手本ですね。でも午後になると大渋滞。みんな酔っ払い運転で大丈夫なのでしょうか?
alf Moon Bayの写真です。この丘の上にはBossというレストランがありますが、ここは禁酒法時代にお酒の密売人が屯していた場所。霧も多いし、外れにあるので都合が良かったとか。ヨットがたくさん海に出ていたり、ペリカンの雁行飛行を目の前で見れたり。でもここは寒くて上着が必要です。ここからパルアルトに戻ると強い日差し、少し走るだけで天気は大きく異なります。

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JBC(ジャパンバイオコミュニティ)のBBQに参加。150人ほどが集まりました。こちらでバイオベンチャーをやっている人、ジェネンテック等大企業に務めている人、大学等研究機関、独立してコンサルとメンバーは多種多様。こちらで起業している人もいます。

JBCのサイト

8/8
サンノゼバイオセンター訪問。HVC時代に創業投資を行ったTacere社が入居している。元々自治体運営のインキュベータでしたが、品質向上、競争力向上を踏まえ、今は公設民営の形で運営されています。ここ以外に今後、サンノゼ、シアトル、シカゴ、サンフランシスコと大学、自治体、企業等と協力しながら展開していくとのこと。やや野心的ですが、日本のインキュベータのあり方の今後のモデルになると思います。

サンノゼバイオセンターのサイト

Plug&Playにも改めて訪問しました。今は日本だけではなく海外の多くの国や大学とも連携し、またシリコンバレーで成功している起業家、企業、そしてVCとも連携して面白い企業を輩出しています。

サンブリッジはここを拠点に日本からシリコンバレーへの進出を支援しています。

Plug&Playのサイト

8/9
南サンフランシスコでデザイン関係の企業をしているBtraxを訪問。
このあたりにはSNS、iPHone等スマホ向けアプリの会社とYコンビネータ、Twitterなどがあります。ちなみにYコンビネータはスタートアップ専門のVCで2万ドル程度の少額投資ならびに起業スペースの提供などを行っています。私も使っているDropboxの立ち上げも支援しています。
Btraxは日本企業の現地での展開のきっかけとなるJAPAN NIGHTを企画運営しています。

traxとJapanNightのサイト

コンビネータのサイト

SNS等はブームというかバブル。エンジェル投資家(エンジェルファンド)が数百万円単位でスタートアップにばらまき、その中から幾つか当たればいいという感じ。起業家は出してくれる人がいっぱいいるし、立ち上げにコストが掛からないからあまりお金には困らない。これでは従来型VCの出る幕はない。シリコンバレーのVCモデルが壊れつつある。ただし、これはICTだけの話。開発先行型のバイオやクリーンテク(技術型)などは資金集まらなくて大変。でも企業のオープンイノベーションが進んだのでチャンスは増えた。

 

Bブリッジとテクノロジートランスファー
Bブリッジは以前はハコを持ってキュベーションをしていましたが、現在では日本の大学やTLOと提携、日本の技術の海外へのブリッジ役を果たそうとしています。加えて自社スペース内に大学スペースを設け、複数の大学にシリコンバレーオフィスとして提供しています。

Bブリッジテクノロジートランスファー

8/10
Logue Avenue Bio Center (Mountain View)

ここは以前、Bブリッジが運営していたバイオインキュベータ。JETROタイガープロジェクトのバイオインキュベータもここにありました。現在は、オーナーさんが運営するインキュベータ的バイオラボになっていて以前より入居していたバイオベンチャー10数社が入居、満室の状況です。私がお世話になっている抗体ベンチャーJNBioもこちらに会社があります。

また、Tanabataイベントで優秀賞に輝いたMOASIS(日本人が起業)もここに入居しています。バイオベンチャーは大手製薬企業の相次ぐリストラで投資環境、EXIT環境は厳しくなったと言われていますが、小規模ベンチャーは結構うまくいっている所が多いようです。また以前に比べてメガ・ファーマ等大手が早期の段階でもバイオテックとの契約を行う事例も増えているとのコメントもありました。

moasisのサイト

 

TiE(The Indus Entrepreneur)
世界最大の起業家支援NGOのTiEです。最近ではTiEのChapterメンバーが集まってスタートアップ向けのエンジェル投資を行っています。

 

方法としてはこんな感じです。

AngelSoftというサイトで常時受付、毎月50-60件くらいの応募。これをTiEが6件まで絞る(書類選考)。
毎月第1月曜日に審査会、プレゼンを行い3件まで絞る(プレゼン15分、質疑15分)。その後メンタリング。
毎月第3月曜日にエンジェル投資家向けプレゼン 対象はTiEのCharter Member、40-45人くらい。
大体投資が決まる。投資額は30万-50万ドル。投資家が1人の場合も1人がリードを取り複数の場合もある。
起業家が希望する額は70万-100万ドル程度だが、いろいろ議論の末、減額となることが多いとのこと。
毎月60件の案件持ち込み、これを成功した起業家でもあるエンジェルが投資かつメンタリング、流石と言える仕組みです。この仕組を今後はシリコンバレーだけではなく、TiEのネットワークを通じて他地域にも広げていきたいと考えているとのこと。期待できそうです。

<雑感>
いろんなところがシリコンバレーの起業家を生み出すエコシステムを真似て世界中に似たようなものをつくろうとしたが結局うまく行かないことが多いとわかってきた。今の流れは各国の起業家予備軍をシリコンバレーに送り込み、ここのエコシステムで起業・成長してもらい、ブーメラン的に自国(地域)に戻ってくるという考え方だ。日本はどうか?
いろんな人と話していて思ったことは日本のプレゼンスが本当に低下しているということ。一方で、国内にいるだけではダメだと思ってインターンシップに来たり、こっちで新しいことをトライしている学生や若者にたくさん会った。日本はいつも既得権益層が崩壊したときに新しい展開を見せ、これが国の成長と生存につながった。その担い手は若者だ。これからはそういう時代なのだろう。そして我々の役割は彼らを既得権益層から守ってあげることなのかなと感じている。

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